「私の中の森」

北海道十勝帯広市で「心 からだ 健康相談」をやっている「メンタルコンサルティングTerra」の公式ブログです

いじめ②

明日から1泊2日の旅行です(^^)
ミュージカルを見てきます。
楽しみ~。
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いじめ②

中学校になるといじめの中心の子も少し大人になったのか、
理想論のようなことを言い出し、いじめが緩んだ。
私をはじめ周囲の子は半信半疑ながらも、
今度は普通の同級生のように過ごすことが多くなったが、
私自身で言えば、いついじめが始まるかとびくびくしていた。
実際、中心の子の機嫌しだいで突如、いじめが始まった。
あれは確か中2の頃、あまりにひどい仕打ちに泣いてしまい、
それを担任の先生に見つかってしまった。
その先生は女性で、3年間ずっと担任だった。
とても熱意があり、やさしく、まじめで、
男女平等やその他の大切なことをたくさん教えていただいた。
女性としてもかわいらしい人であったと思う。

先生は泣いている私を授業が始まったのもかまわず
校長室へ連れて行き、人払いをした。
二人きりの校長室で、先生は私と並んでソファにすわり、
涙を必死に止めようとしている私を、
まるで母親が子にするように抱きしめてくれた。
たぶん、私より先生の背が低かったような気がする。
そしてこう言った。
「あなたは可愛くて、頭がいいからいじめられるのね。」
そうされることに慣れていなかった私にとって、
抱きしめられたことも驚いたが、
その言葉にはもっと驚いた。
実は私は自分の顔に強いコンプレックスを持っていて、
大人になったら必ず整形しようと思っていたからだ。
確かに成績はよかった。
それがいじめのねたにされることは多かったので、
私は勉強することや、成績がいいことも悪いことのように感じていた。
その勉強に対するイメージは高校を卒業する頃まで
私を捉え続けることになったほどだ。

きっと、普通の先生なら、
私の悪いところをあげ、
こういうところが良くないから直したほうが良いと
あくまで良心的な気持ちでアドバイスしたことだろう。
また、当時はわからなかったが、
アスペルガー症候群であった私は、
コミュニケーションもいまだにうまく取れないくらいだから、
当時はもっとひどかっただろうし、
その他にも探そうと思えばいくらでも悪い点があったと思う。
けれど先生はそれを言わず、
私を肯定する形で慰めてくれた。
あんな風にストレートに心から
褒められたのは初めてだったような気がする。
その後何を話したかは覚えていないが、
最後に「今は辛いと思うけど、あなたが我慢するのが一番良いと思う。」
と言った。
ずいぶんとひどい言葉のように思える。
けれど卒業までメンバーが変わらず、親同士も皆顔見知りと言うその地域で、
ことを荒立てるのはやはり得策ではなかっただろう。
今の私ならそう思うが、当時の私には理不尽なようにも思えた。
けれど、きっとあれは先生に対する信頼のようなものがそうさせたのか、
私は頷いていた。
そして、他の子にもきっと何か働きかけをしてくれたのだろう。
その後いじめはほとんど無かったように記憶している。

この時の先生との思い出は、私にとって大切なものとなった。
私を肯定してくれたことが、
私と言う人間の根の一部になっている気がする。
あの言葉を聴けたから、
いじめられたことも無駄ではなかったとさえ思える。

先生は私が25歳を越えた頃、
急に癌で亡くなった。
担任を持っておられたので、
痛いのをずっと我慢して、
病院へ行った頃はもう手遅れだったそうだ。
それを聞いた私は、庭へ薔薇の花をとりに行き、
一人涙をこぼしたのを覚えている。
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