「私の中の森」

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薄絹

今日はアスペの特徴について書いた文章です。
よくコミュニケーション上の問題と言われますが、
私の実感としては違うのです。
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アスペルガー症候群エピソード1
薄絹

アスペルガー症候群の特徴を本などでは、
相手の気持ちを考えないで発言するとか、注意力がないとか、
こだわりが強いなど外部から見える部分が良くあげられるが
私自身がアスペルガー症候群だと気がついたのは、
そのようなことではなく中学生の頃から自覚しだした脳の状態からである。

それは中学の理科の時間。
気象についての授業中、
先生が気圧の谷について説明していた時だった。
天気予報でも良く出てくるその言葉について
よく理解したいと思いもう一度説明して欲しいと先生に頼んだ。
先生はもう一度わかりやすく丁寧に説明してくれたのだと思う。
普段から先生の授業はとてもわかりやすかった。
けれどそのときは先生が私に対し説明してくれているのが判るのに、
私の脳はそれを理解できなかった。
頭の中に言葉が入っていかないのである。
まるで脳に薄い布がかけられていて、
それさえ取れれば先生の言葉が理解できそうなのに、
その布があるばかりに理解できないと感じた。
自分で質問したのだからどうしても理解したい。
けれどあせればあせるほど私の脳は言葉をはじく。

それが自分の脳について違和感を感じた最初である。
その後私は何度となくその薄絹の存在を感じることになる。

その薄絹は20代半ばに突然取れたように思う。
もちろんそれには自らの生き死ににかかわるような出来事があった。
その違和感がなくなるのにそれほどの大きな出来事が必要なのか、
私にはわからない。
今でも時々その薄絹の存在を感じることはあるが
まったく理解できないと言うことはなくなった気がする。

その気圧の谷のエピソードには後日談がある。
それは数年前テレビの天気予報の気象図の画面を見ていた時。
中学時代どうしても理解できなかった先生の説明が一気に思い出され、
突然に理解できた。
理解してしまえばなんと言うことのない簡単なものだった。

発達障害で相談にのって貰っているN医師によれば、
理解できずともアスペルガー症候群の人は記憶力が良いので脳が勝手に記憶し、
後からそれを取り出して理解できると言うことであった。

これを人に話すとたいていは首をかしげ、
「まあ、頭が良いって事なんだよね。」とフォローしてくれるが、
自分でそうしたいと思ってしているのではないので何の役にも立たない。

アスペルガー症候群の人は付き合いにくい性格の人として
表現されることが多いように思う。
けれど、付き合いにくい人のすべてが
アスペルガー症候群をはじめとする発達障害のある人物とは限らない。
社会性が低いとされるが、
たとえば日本全国で子供の給食費を払わない人が
すべて発達障害があるわけではないし、
自分は正しいことをしているからと
正しくないことをした人を声高に攻め立てる人も、
ゴミを平気で捨てる人も発達障害があるとは思わない。
そういった外部から判ることは多分に
その人の生育環境や生まれ持った性格などに由来することが多いように思う。

N医師は発達障害ではなく発達特性と言うし、
私も単なる特徴の一つに過ぎないと思うが、
その脳の違和感に関しては障害といっても良いように思う。
本当に困るのだ。

脳科学の分野がもっと発達したらいつか解明される時が来るのかもしれない。
その日が一日も早く来て欲しいと、願っている。

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