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ある湖の夫婦神 2

ある朝目覚めた時に見えた映像からある湖へ行った話の続きです。
「ある湖の夫婦神 1」

このスピリチュアルな力はHSPの特徴の一つでもあります。
個人差がかなりありますが。

*************

その湖に浮かぶ中島には姫神が住んでいるとアイヌ民族の伝承として残っているそうです。

今は小さな社が立てられています。

アナウンスが流れ伝えます。
割と近い時代に本州の有名な神社から女神の分け御霊をもらい、姫神ともども祭っているとのこと。
だからご利益が大変にあるのだとか。

確かに十勝に住む「スピリチュアル好き」の方たちが、
その中島を特別なものとして崇めているようです。

船はその中島の近くでとまりました。
一斉に写真をとっています。
風のない日ならその島に上陸させてくれるらしく、
それを自慢している人の話をきいたこともありますが、
その日は風が強いので島をぐるっと一周するだけでした。

そのあたりで姫神はいったん姿を消します。

私の脳裏に言葉が聞こえてきます。

「こんな田舎の辺鄙な土地に連れてこられて・・・・・」

分け御霊さん、嘆き、怒っています。
来たくなかったのに無理やり来させられたようです。
分け御霊とは言え、神様のかけらと言うか、着物の切れ端と言うか、
侍女のさらに召使と言うか、神様そのものではないようです。

私に見えるのは十二単のような着物を着た真っ白い長い髪のおばあさんでした。
神と言う感じはしません。
本当にそこに座らされているだけのようです。

「気の毒になあ。人間はその辺のことはよう判らんでやっているからな。
かんべんしたってや」

なだめようと話しかけてもブツブツ文句を言い続けています。

けれど、一周し終わる頃には姿が消えました。

船はそこからは真直ぐ船着き場へ戻ります。
姫神達はいつの間にか姿を現し、ずっとついてきて、穏やかに無邪気に話し続けています。

船がとまろうとするとき、乗客から歓声が上がります。
「姫神の化身と思われる生き物」が船の近くを泳いでいたというのです。

船頭さんによると時々しか姿を見せないので、とても運がいいことなのだとか。

私はトランス状態からなかなか抜けられず、師匠に支えられやっと船を下りました。

船から降りると急に意識がはっきりしました。

駐車場のある場所へ続く階段を上りきったところで振り返ると、
船着き場から少し離れたところで姫神とおじさまが仲良く並んで私たちを見送っていました。
挨拶すると深くお辞儀をしてくれました。
華やかな姫神の笑顔がいつまでも脳裏に残りました。

*~*~*~*~*~*

さて、車に乗ってから師匠と話をすると、
(とは言え山を下りるまでまたトランスしていたのですが)

「社の中、何にもなかったから燃やしてシールドを張ってきた」

とのこと。

「え?私おばあさんが見えましたけど?」
「そんなんいたか?とにかく残しておいた方が良いものは何もなかったから、全部燃やしたで。
人間の悪い気のこもった祈りもあの中に入らんし、神さんたちの気も外部に漏れないように囲ってきたで。
ちょうど一周してくれたからな」

師匠は火の力を持つ人で、あちらの世界の浄化をする時に、
不要なもの、悪いものは燃やしてしまします。
神々やあちらの世界の方たちは後ろ暗いところがあると燃やされてしまうと思うからか、
師匠はどこへ行っても嫌煙され、
「なんでそんなやつを連れてきたんだ!」と私もおこられます。

けれど、周辺の山の神々も、姫神達も全くそういうことは言いませんでした。
むしろ私ともども歓迎されていたので、正直
「めずらしいな~。師匠が嫌われていない」
と思いました。


・・・・・さて、姫神達の真の目的、わかりました?

*::::*::::*::::*::::*

つまりはこういうことです。

神とはいえ、姫神達も夫婦。男女です。
2人仲良く暮らしているところへよそから「他の女」が来て一緒に住むことになったら、そりゃあ面白くないでしょう。
おじ様もその分け御霊さんを何とも思わなくても姫神さんは・・・、ねえ。

まあ、あのおじ様、姫神さんよりかなり格下なので正直尻に敷かれている様子。
どちらかと言うとおじ様の方が困ったのではないかと思います。

でも、姫神さんはたぶん、嫉妬したり、怒ったりはしなかったようです。
そうならそうと私たちに何か言ったでしょうから。

何も言わず、ニコニコ笑って世間話をするだけで、
「ただお話をしたかっただけ」

そして、そんなことは知らない
「不要なものは燃やしちゃう主義」の師匠が焼いてしまって・・・・。

「乾いたもんばっかで、そんな神さんなんていなかったで」

まあ、つまり、分け御霊さんには湖のエネルギー、全く行っていなかったようです。
だからカラカラに乾いていて、おばあさんになっちゃって、燃えちゃったんですね。
神気のある必要なものは燃えないので、とどめの火の浄化と言うところだったようです。


あの姫神さん、すごいです。
穏やかさを崩さず、ニコニコ笑って、ライバル(?)を燃やしちゃう。

女性として見習うべきかも・・・・・?

今は2人仲良く暮らしていらっしゃるようです。
時々湖のそばを通るとふたりでご挨拶に出てきてくれます。


まあ、人間の都合とエゴで神様を利用しちゃいけないってことですね。
「してもらう」ことを望むのではなく、敬うことこそ、
神様を祭るということなのです。

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