アドバイスのつもりの「ダメ出し」は愛じゃない
これは、多くの人がやってしまう間違いです。
「あなたの為に言ってあげているのよ!」
「そんな風だと大変な事になるんだから」
「愛情があるからこそうるさい事を言うんだよ」
良かれと思い、アドバイスのつもりでダメ出しをしている人が多いのです。
私は過去の体験から思いますが、
これ、逆効果で、
相手との関係をこじらせるだけです。
************
何故ダメ出ししているのか?
・自分の事を見たくないから人の事ばかり見ている
自分を顧みることが出来ないから、自分に問題があり過ぎて、
それを見たくなくて相手の欠点ばかりあげつらっています
これ、カウンセラー、占い師、ヒーラー、セラピストにも多いです
・自分を立派な人のように思わせたい
人を非難、ダメ出しする人は、自分にコンプレックスがある人です
・いざと言う時の責任逃れのため
自他の境界が無いので相手の失敗=自分の失敗と思っています
・自分もダメ出しされて育ったので、本気で愛情だと思っている
その親もダメ出しされて育っています
・日頃のうっぷん晴らし
本当は別なところで相手に不満がありますが、それを言わず、
いかにも立派な人のふりして「相手の事を思って言っています」風に言っているだけ
・不安症で自分を安心させたいから
言えば自分が落ち着くだけで、相手の為じゃありません
*************
何故愛じゃないのか?
・相手を非難する感情が含まれているので、非難にしかならない
非難する感情は「愛を求めている人」の感情で、「愛する人」の感情ではありません
・ダメなところをあげつらうと、相手は自信を無くす
相手の生きにくさにつながります
・自分の利益のためにやっているから
自分につながる人が失敗した時、「自分はこう言ったんだけど」と言う言い逃れの為に言っています
************
失敗体験こそ、その人に必要
第一子が生まれたばかりの頃、小学校時代の恩師に、
「先にあれこれ注意するより、失敗してこれはやっちゃダメだと自分で気づかせるようにした方が良い」
と、言われたのですが、当時の私はさっぱり意味が分かりませんでした。
優等生で良い子ちゃんだった私は、
「失敗しないのが一番良い事」だとしか思っていなかったからです。
この時の恩師の言葉を理解できていれば、と、悔やまれます。
私は「自分が失敗だらけでとても苦労したから、
子どもには苦労をさせないように言っているつもり」で、
あれはダメ、これはしちゃいけない、あなたのここがダメだからこうした方が良い、
等とばかり言っていました。
その結果、子どもは自己卑下の塊になり実力を発揮できない人になってしまいました。
本当は優しくて、頭が良くて、思いやりがあって、気が利いて、顔も良くて・・・、
とってもいい子だったのに。
今から思えば、その良いところを子ども達に教えてあげればよかった。
そして、
「あなたはこんなに素敵な人だよ」
「失敗しても大丈夫だよ」
「ちゃんとやり直しがきくよ」
「迷惑をかけたら謝って、反省して、繰り返さないようにしよう」
「ダメなところがあっても、あなたにはちゃんと良いところもあるでしょ」
そう言ってあげたかった。
―でも、これ、今の私だからこそ、言えることだと思います。
昔の、身体中が痛くて、具合悪くて一杯いっぱいでも、
目いっぱい仕事をしていた頃の私は余裕が無くて、
「余計な仕事が増えたらもっと疲れる」と思っていたし、
自分に自信が無いし、問題解決能力もないから、
的確なアドバイスも出来ませんでした。
心が揺れやすく、不安定で、自分の不安に振り回されていました。
今の私でもう一度子育てしたいと、本気で思います。
**********
自他の境界で見ると
子どもや夫、恋人に起こる困りごとは、
「相手の領域のもの」です。
だから、「ああしなさい、こうしなさい」と言う事は、
相手の領域に入り込む越境行為です。
自他の境界を犯しています。
相手は相手でその体験をする必要があります。
その経験を乗り越えた時、その人は人として成長しているでしょう。
乗り越えず、無かったことにして成長しない人は、
もっと大変な目に遭いますが、それも、その人に必要な事です。
相手の体験を妨げることは「泥棒行為」です。
ヒーリング・お祓いは泥棒 — 魂の学び・人間としての学び参照
自分の領域で出来る事は、
・相手を信頼する
失敗しないと思う事では無くて、失敗しても大丈夫だと信頼する事です
・自分の体験を話す
特に、失敗体験程役に立ちますし、相手に響きます
・相手を気にかけ、心配している、思いやっていると伝える
・いざと言う時に助ける、慰める
・失敗した理由を解説する
例:身体に悪いもの(毒物以外)を食べようとしていたら何も言わず、
後日体調を崩した時に「○○食べてたからだよ」と理論を説明
「ああした方が良い、こうした方が良い」
は、相手をコントロールする上に、相手の人格を否定する行為です。
相手から意見を求められた場合、
「自分はこう思う」
と、自分の意見を、感情を交えずにシンプルに言って、
「自分の行動は自分で決めなさい。
自分でやったことの責任は自分で取るんだよ」
と言う事ぐらいしか出来ない筈です。
・・・・ですが、これ、ご相談の中で言うと、
まれに、冷たいと思う人もいるようです。
他力本願で、自己中心的で、自分の行動の責任を取りたくない人は、
人に依存しているからです。
「○○してくれたっていいじゃない!」
「サービスが足りない!」
大前提として、
・法を犯すことはダメ
・自他を傷つけることはダメ
と、言うのは当たり前です。
相手がそれを判っていないようだったら教えることは必要だと思います。
その上で、相手がそれをするとしたら、
冷たいと思うかもしれませんが、
それは、相手の問題です。
その時は、自分がその相手とどう付き合うかを考える時です。
一蓮托生と腹をくくるのか?
距離を置くのか?
ご自分でよく考えましょう。
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「そんな風だと大変な事になるんだから」
「愛情があるからこそうるさい事を言うんだよ」
良かれと思い、アドバイスのつもりでダメ出しをしている人が多いのです。
私は過去の体験から思いますが、
これ、逆効果で、
相手との関係をこじらせるだけです。
************
何故ダメ出ししているのか?
・自分の事を見たくないから人の事ばかり見ている
自分を顧みることが出来ないから、自分に問題があり過ぎて、
それを見たくなくて相手の欠点ばかりあげつらっています
これ、カウンセラー、占い師、ヒーラー、セラピストにも多いです
・自分を立派な人のように思わせたい
人を非難、ダメ出しする人は、自分にコンプレックスがある人です
・いざと言う時の責任逃れのため
自他の境界が無いので相手の失敗=自分の失敗と思っています
・自分もダメ出しされて育ったので、本気で愛情だと思っている
その親もダメ出しされて育っています
・日頃のうっぷん晴らし
本当は別なところで相手に不満がありますが、それを言わず、
いかにも立派な人のふりして「相手の事を思って言っています」風に言っているだけ
・不安症で自分を安心させたいから
言えば自分が落ち着くだけで、相手の為じゃありません
*************
何故愛じゃないのか?
・相手を非難する感情が含まれているので、非難にしかならない
非難する感情は「愛を求めている人」の感情で、「愛する人」の感情ではありません
・ダメなところをあげつらうと、相手は自信を無くす
相手の生きにくさにつながります
・自分の利益のためにやっているから
自分につながる人が失敗した時、「自分はこう言ったんだけど」と言う言い逃れの為に言っています
************
失敗体験こそ、その人に必要
第一子が生まれたばかりの頃、小学校時代の恩師に、
「先にあれこれ注意するより、失敗してこれはやっちゃダメだと自分で気づかせるようにした方が良い」
と、言われたのですが、当時の私はさっぱり意味が分かりませんでした。
優等生で良い子ちゃんだった私は、
「失敗しないのが一番良い事」だとしか思っていなかったからです。
この時の恩師の言葉を理解できていれば、と、悔やまれます。
私は「自分が失敗だらけでとても苦労したから、
子どもには苦労をさせないように言っているつもり」で、
あれはダメ、これはしちゃいけない、あなたのここがダメだからこうした方が良い、
等とばかり言っていました。
その結果、子どもは自己卑下の塊になり実力を発揮できない人になってしまいました。
本当は優しくて、頭が良くて、思いやりがあって、気が利いて、顔も良くて・・・、
とってもいい子だったのに。
今から思えば、その良いところを子ども達に教えてあげればよかった。
そして、
「あなたはこんなに素敵な人だよ」
「失敗しても大丈夫だよ」
「ちゃんとやり直しがきくよ」
「迷惑をかけたら謝って、反省して、繰り返さないようにしよう」
「ダメなところがあっても、あなたにはちゃんと良いところもあるでしょ」
そう言ってあげたかった。
―でも、これ、今の私だからこそ、言えることだと思います。
昔の、身体中が痛くて、具合悪くて一杯いっぱいでも、
目いっぱい仕事をしていた頃の私は余裕が無くて、
「余計な仕事が増えたらもっと疲れる」と思っていたし、
自分に自信が無いし、問題解決能力もないから、
的確なアドバイスも出来ませんでした。
心が揺れやすく、不安定で、自分の不安に振り回されていました。
今の私でもう一度子育てしたいと、本気で思います。
**********
自他の境界で見ると
子どもや夫、恋人に起こる困りごとは、
「相手の領域のもの」です。
だから、「ああしなさい、こうしなさい」と言う事は、
相手の領域に入り込む越境行為です。
自他の境界を犯しています。
相手は相手でその体験をする必要があります。
その経験を乗り越えた時、その人は人として成長しているでしょう。
乗り越えず、無かったことにして成長しない人は、
もっと大変な目に遭いますが、それも、その人に必要な事です。
相手の体験を妨げることは「泥棒行為」です。
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自分の領域で出来る事は、
・相手を信頼する
失敗しないと思う事では無くて、失敗しても大丈夫だと信頼する事です
・自分の体験を話す
特に、失敗体験程役に立ちますし、相手に響きます
・相手を気にかけ、心配している、思いやっていると伝える
・いざと言う時に助ける、慰める
・失敗した理由を解説する
例:身体に悪いもの(毒物以外)を食べようとしていたら何も言わず、
後日体調を崩した時に「○○食べてたからだよ」と理論を説明
「ああした方が良い、こうした方が良い」
は、相手をコントロールする上に、相手の人格を否定する行為です。
相手から意見を求められた場合、
「自分はこう思う」
と、自分の意見を、感情を交えずにシンプルに言って、
「自分の行動は自分で決めなさい。
自分でやったことの責任は自分で取るんだよ」
と言う事ぐらいしか出来ない筈です。
・・・・ですが、これ、ご相談の中で言うと、
まれに、冷たいと思う人もいるようです。
他力本願で、自己中心的で、自分の行動の責任を取りたくない人は、
人に依存しているからです。
「○○してくれたっていいじゃない!」
「サービスが足りない!」
大前提として、
・法を犯すことはダメ
・自他を傷つけることはダメ
と、言うのは当たり前です。
相手がそれを判っていないようだったら教えることは必要だと思います。
その上で、相手がそれをするとしたら、
冷たいと思うかもしれませんが、
それは、相手の問題です。
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距離を置くのか?
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